診療方針

当院の診療方針です。

方針イメージ

当院の診療方針です。


人が生きるためには、心と体の健康が重要です。心の病気は、体の病気に比べてわかりにくく、患者さん自覚できない場合も多く、ご家族も気づきにくい病気です。
その原因として、心の病気は体の病気と異なり、血液や尿検査などでは診断できないからです。そのため、現代の心の医学では、頭部MRI・脳波を用いて客観的な検査を利用して診断の精度を高めるように努力していますが、未だ満足できるレベルには至っていないのが現状です。
そのため、心の病気の診断において重要なことは、患者さんやご家族からの情報が大変重要になってきます。そこで当院では、初診では患者さんと可能であればご家族に来院していただき診察を進めていきます。受診していただいた皆様からの情報に基づき診断し、治療方針を提示し診療を進めていきたいと思います。

 

デイケア・プログラム


●★精神科デイケア(リワーク)とは●★
精神科治療として、薬物療法や精神療法(カウンセリング)があります。
第3の治療戦略であります「精神科デイケア(リワーク)は、精神障害のある方が社会参加、社会復帰、復学、就労などを目標にして、精神科の心理社会的治療の一環としてを様々な活動を行う通所施設です。


精神科デイケアの具体的活動として、スポーツ、ミーティング、パソコン学習、芸術活動、料理実習、認知行動療法、マインドフルネス、など様々なプログラムがあります。
精神科デイケア(リワーク)は、精神疾患の改善や再発防止にも効果があり、健康保険の適用が認められています。

第3の治療戦略として「精神科デイケア(リワーク)」が、令和5年6月1日から当院に併設されました。


<精神科デイケアにおける効果とは> 生活リズムが整えられます 決まった時間に通所するため、生活リズムが整います。またスポーツなどのプログラムに参加することで、活動量が増え、熟眠できかつ体力作りにも役にたちます。


他者との交流ができます プログラム学習や利用者との交流、困った時にスタッフへ相談することによって、少しずつ人や集団に慣れ、コミュニケーションの能力が向上します。
他者にヘルプを求めることができるようになります 同じような症状で悩んでいる利用者と同じ空間にいることで、人とつながったり共感できるようになります。また病気などで不安があったときにスタッフや利用者にヘルプを求めることができるようになります。


自尊心や社会参加への意欲が向上します 人との交流に少しずつ慣れ、自分で出来ることが増えることで、自分自身に自信が持てるようになります。また社会参加への意欲が向上します。


症状の再発を防止します 「精神科デイケア利用前の入院率」と「精神科デイケア利用後の入院率」を比較すると、後者の入院率が減少しています。これは、利用者との交流やプログラムなど通じて、病気への理解・人との交流仕方を知るようになります。これらが、精神症状の再燃・再発防止と入院率の減少となります。


就労支援に役立ちます プログラムを通じて、就労に必要な作業能力・集中力・仕事の段取りややり方、人との関わり方などを学べます。